インプラントには外科手術が伴います。より安全に治療を成功させるためには精密な検査と治療計画が欠かせません。失われた歯の数、顎（あご）の骨の硬さや大きさ、噛み合わせにより、治療法の選択肢は変わるからです。お口の中を見るのはもちろん、頭部・顎部のレントゲン撮影などを用いて、多角的な検査にもとづき治療スケジュールを決めていきます。

インプラントを理入する手術です。入院の必要はなく、その日のうちに帰宅して日常生活に戻ることができます。歯茎を切開して顎の骨を削り、歯の土台となる人工歯根（インプラント）を埋め込みます。局所麻酔を使うため痛みはほとんどありません。なお、手術時間は本数により異なりますが、およそ1～3時間です。

一次手術の翌日に消毒して、一週間後に抜歯します。インプラント（人工歯根）が顎の骨としっかり結合して一体化するまで、約3～6ヶ月の治癒期間を設けます。手術したところが歯抜けの状態となりますが、生活に支障が出ないように見た目や食事にも配慮した仮歯を入れることもできます。治療中も快適にお過ごしいただけるのでご安心ください。
※一次手術のみの治療も可能です。詳しくはこちら

歯茎に埋め込んだインプラント（人工歯根）の頂部を出して、人工の歯との連結部となる「アバットメント」と呼ばれる装置を取りつけます。当センターでは、患者さまに適したデザインのアバットメントを選択し、周囲の歯茎を安定させることにより、仕上がりの美しさと健康的な噛み合せにもこだわったインプラント治療をご提供いたします。

歯茎が治ったら、人工歯の型取りをシリコン系の材料を用いて精密に行います。さらに歯の形や色、歯ならびや噛み合せも確認した上で、インプラントに取りつける人工の歯を製作します。二次手術から人工歯の装着までの期間は、およそ1～6週間です。実際に人工歯を取りつけて、インプラント治療は完了になります。

最後に、今後のドクターによる定期検診のご説明をさせていただき歯科衛生士がブラッシングの指導をいたします。インプラントは虫歯のリスクはありませんが、天然の歯と同じように歯周病のリスクがあります。インプラントを長持ちさせるためにも、定期的に検診を受けていただき、正しいブラッシングにより歯垢や歯石の沈着を予防することが大切です。